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こんにちは。お墓じまいのだいあんの、だいあん太郎です。日々、多くのお客様からお墓じまいや供養についてさまざまなご相談をいただいています。特に最近増えているのが「お墓じまいの費用を抑えたい」「補助金を利用できるのか?」といったご質問です。費用面での不安がある方は少なくありません。
先日、Y様から「お墓じまいをしたいけれど、費用をできるだけ抑えるにはどうすればよいか?」「大分県で利用できる補助金はあるのか?」といったご相談をいただきました。Y様はご家族の将来を考え、経済的負担を減らしながらも、しっかりとご先祖様を供養したいというご希望をお持ちです。
この記事では、大分県のお墓じまいに関する補助金の有無と、費用をできるだけ抑えるための具体的な方法をわかりやすく解説いたします。お墓じまいをお考えの方にとって、有益な情報が満載ですので、ぜひご一読ください。 |
登場人物
(左)Y様
50代の女性。ご両親が亡くなり、実家のお墓をどうするか悩んでいる。嫁いで遠方に住んでおり、一人娘として実家のお墓を管理することが難しい状況。できるだけ経済的負担を抑えて、安心できるお墓じまいをしたいと検討している。
(右)だいあん太郎
お墓じまい専門店「だいあん」のスタッフ。親しみやすく、お客様の悩みに親身になって対応することが評判。
お墓じまいに関する補助金について
大分県のお墓じまい補助金制度はあるのか?
実家のお墓じまいを考えていて、費用面が気になるので相談させてください。まず、私の実家がある大分県にはお墓じまいに関する補助金制度はあるのでしょうか? 少しでも費用を助けてもらえると助かるのですが。
残念ながら、大分県にはお墓じまいに関する補助金制度は現在ありません。(2024/09/25時点)
これまでのところ、過去にもお墓じまいに関する補助金が提供された例はないため、今後も補助金が設けられる可能性は低いと考えられます。
大分県の補助金についての最新情報は以下のリンク先で調べることができます。(2024/09/25時点)
各市町村の補助については、それぞれの役所のホームページをご覧になるか、フォームやお電話でご確認ください。
大分県の補助金についての最新情報:大分県ホームぺージ (2024/09/25時点) |
そうなんですね。補助金があれば少しは楽になると思っていました。
お気持ちはよくわかります。しかし、お墓じまいを進めるにあたっては、補助金がないことを前提に、できるだけ費用を抑える方法を考えていくのが現実的です。そこで、お墓じまいにかかる費用の、どの部分を節約するかを検討するために、まず費用の内訳についてお話しします。
お墓じまいの費用の内訳
基本的な費用項目とは
お墓じまいの費用には、主に
- 墓石の撤去費用
- 手続きにかかる諸費用
- 遺骨の取り出し(閉眼供養)にかかる費用
- 新しい埋葬先の費用
それぞれの費用が高くなる要因は何ですか?
費用が高くなる要因
1.墓石の撤去費用
「墓石の撤去費用」では、一般的に
- 墓石が大きくて重い場合
- 墓地の場所が遠隔の場合
- 作業が難しい立地にある場合
実家のお墓は山に近い場所にあるから追加料金が高くなりそうで不安だわ。
だいあんでは、対象地域のお見積りの場合、現地調査を無料で行っています。実物を確認してお見積りを行うので、お見積り金額に追加費用をいただくことはありません。
見積りで費用がはっきりしていると安心ですね。
現地調査・お見積りのご依頼は下記の、お見積り・お問い合わせのリンクからどうぞ
2.手続きにかかる諸費用
「手続きにかかる諸費用」については、行政手続きの書類申請にかかる手数料の実費なので、数百円から千円程度で、地域による差もそれほどありません。でも、お客様ご自身が遠方から役所に出向くとなると、交通費等が高くなると予想されます。
私も実家近くの役所に行くとなれば、飛行機代や宿泊費がかかります。仕事も休まなきゃならないし。
Y様のようにお困りの方は多くいらっしゃいます。弊社では行政手続きの代行を承りますのでご安心ください。詳細はのちほどご説明いたします。
3.遺骨の取り出し(閉眼供養)にかかる費用
お墓の閉眼供養の際にお寺におさめるお布施は、大分県の平均で約1〜3万円です。取り出したご遺骨のメンテナンス(洗浄・乾燥・粉骨)を行う場合、1体あたり1〜3万円かかります。
4.新しい墓地(埋葬先)の費用
新しいお墓・埋葬先にかかる費用です。個別の新しいお墓を建てたり、永代供養付きの納骨堂や樹木葬の区画を使用するとなれば、費用は高くなります。
実際にかかる費用の事例
実際にどれくらいの費用がかかるのか、具体的な例を教えてもらえますか?
お墓じまいの場合、さきほどの4項目
- 墓石の撤去費用
- 手続きにかかる諸費用
- 遺骨の取り出し(閉眼供養)にかかる費用
- 新しい埋葬先の費用
これらの総額の大分県の平均相場は30〜200万円程度です
※今のお墓を撤去するだけであれば、3〜30万円程度です
費用を抑えるにはどうしたらいいでしょうか?
お墓じまいの費用を安く抑える方法三つ
1.業者選びでの注意点と重要性
まず一つ目は、「業者選び」が重要です。複数の業者から見積もりを取ることで、最もコストパフォーマンスの良い選択ができます。また複数の業者の方とコミュニケーションをとることで、印象の違いもわかるでしょう。信頼できる業者を選ぶことにつながりますよ。
複数の業者から見積もりを取ると、どれくらいの差が出るものなんでしょうか?
数万円の差が出ることがあります。特に、お墓の撤去費用や運搬費などは、業者ごとの価格設定が異なるため、比較してみるとよいでしょう。
2.行政手続きの代行を業者に依頼する
Y様のように実家から離れた場所にお住まいの場合、お墓じまいに必要な行政手続きの代行を業者に依頼することをお勧めします。
遠方から帰る交通費、宿泊・滞在費や所要時間を考えると代行を依頼するほうが効率的で、費用も抑えられるでしょう。だいあんでも以下の行政手続きの代行を承ります。
- 改葬許可申請書の入手
- 受入許可証の入手
- 埋葬証明書の入手
- 3種の書類を提出して改葬許可証を入手・提出
必要書類を調べたり、書類の書き方にも苦労しそう! お願いしたほうが効率よさそうだし、安心ね。
私どもにお任せください!
3.合祀墓・共同墓等への移転を検討する
お墓じまいをした後、個別のお墓や納骨堂を持たないことで費用を抑えるとしたら、新しい改葬先としてどのような選択肢があるかしら?
合祀墓、共同墓、樹木葬、海洋散骨、手元葬などがあります。供養方法については以下の記事に詳しく書いてますのでご覧ください。
最近は樹木葬が人気のようですが、樹木葬といってもその様式は様々です。個別の区画の永代使用を契約するタイプの、永代供養付き樹木葬は、初期費用が100万円を超えるケースもあります。
そうなんですね。永代供養付きの樹木葬の申し込み後に、追加で継続的に支払う費用が発生しないかも心配になるのよね。
申し込み後に追加で支払う費用が発生するかどうかは、契約内容、お寺・霊園の方針によります。特に、管理費や個別法要の費用などが継続的・定期的に発生するかを事前に確認しておきましょう。樹木葬に限らず、契約前に「初回の支払いにどこまでの費用が含まれているか」をしっかり確認することが重要ですよ。
そうね。費用を抑えて申し込めたと思っていても、その後自分がずっと支払い続ける費用が高額であればたいへんだし、子どもにも負担をかけたくないものね。
親戚のお墓にご遺骨を納める
家の名前や宗教が異なる親戚のお墓に改葬できるのか?
費用を抑える方法もいろいろあるのですね。
Y様としては、どのような改葬先が気になりますか?
近い親戚のお墓に改葬をお願いすることはできないかしら。ご先祖様や家族のことをよく知っている方にお願いできたら安心だと思って。費用というよりは、気持ちの面でも落ち着く気がして。
つながりのある方のお墓に改葬できれば、安心できますね。
あれっ、でも家の名前が違ったり、宗教が違うご遺骨でも受け入れてもらえるのかしら?
霊園や寺院によって、宗教や宗派に関する規定が異なります。仏教の宗派ごとに厳格な制約がある場合や、特定の宗教以外を認めない場合もあります。一方で、宗派を問わず受け入れている霊園も多く存在します。霊園や寺院にも事前に確認が必要です。
家の名前や宗教が同じでも違っても、親族間での合意がかなり重要になりそうよね。家系や宗教の伝統に重きを置いている場合は、事前に親族間で話し合って、改葬についての理解を得ておかないと……。
日ごろからの親戚づきあいも大切にしておきたいですし、改葬後もお参りできる時にはお参りを、Y様にできるご供養をされてお気持ちを示されるとよいでしょうね。そういったお話も事前にされておくことをお勧めします。
先方に迷惑をかけないためにも、何か気を付けることはありますか?
ご先祖様のご遺骨の数が多い場合は、お願いされる側の負担も考えて、「粉骨にしてその一部の改葬をお願いする」、「汚れたご遺骨は洗浄・乾燥して改葬お願いする」といったことも検討しましょう。ご遺骨の洗浄・粉骨サービスは弊社でも行っておりますので、気になる方は以下のお役立ち情報をご覧ください。
また、確認しておきたいのは「先方にお金がかかることが発生しないか?」という点です。
たとえばどんなことが予想されますか?
改葬先のお家の菩提寺やお墓の管理組合によって異なるでしょうから、事前に相談されることをおすすめします。何も費用は発生しないかもしれませんし、供養料を求められる場合もあるかもしれません。
わかりました。先方に迷惑だけはかけないようにしておきたいです。
はい。まずは、改葬をお願いしたいと思う親戚の方へのご相談から始めてみてください。周りの同意を得ずに一人ですすめるのは、トラブルのもとになりかねません。
お客様から親戚間トラブルのご相談を受けた内容を掲載した記事があるので、よかったらこちらも参考にされてください。
はい。しっかりとお墓じまいの手続きをして、縁のある方に供養を引き継いでいただけたなら心もやすらぎます。円満な親戚づきあいで、準備をすすめていくことにします。
それが一番大切です。お墓じまいは、これからの家族や親戚とのつながりを再確認する機会でもありますから、じっくりと話し合いながら進めてください。私たちも全力でサポートさせていただきますので、何かお困りのことがあればいつでもご相談ください。
心強いです! ありがとうございました
まとめ
この記事では、大分県のお墓じまいに関する補助金の有無と、費用をできるだけ抑えるための具体的な方法をわかりやすく解説いたしました。本記事の要点は以下のとおりです。
- 大分県には(2024.9.9現在)お墓じまいに関する補助金制度はありません。
- お墓じまいの費用を少しでも安く抑えるためには、早めに計画を立て、複数の業者からの見積りを取り、比較をして選ぶ
- 遠方にお住まいの方は立会いなしでお墓じまいを終えられる業者にお願いすれば、移動の際にかかる交通費や宿泊費を抑えることができる
- 新しい供養(改葬先)は、様々な選択肢を視野に入れ、条件や費用が自分達に合う、安心できるものを選ぶ
- 新しい供養先(改葬先)を選ぶ際には、申し込み時に支払う費用のほかに、後々継続的に支払う費用についても確認する
- トラブルのない円満なお墓じまいのために、一人で進めず、家族や親戚の方への理解や協力を得ながらすすめる
- 親戚のお墓への改葬という方法もある(名前の違いや、宗教の違いがあっても可能か、必要な費用があるかは、改葬先の菩提寺や霊園の墓地管理組合などに要相談)
お墓じまい専門店のだいあんでは、お墓じまいのご相談を承ります。また、対象区域では、現地調査・お見積りを無料で行います。ご不明点、お見積りのご依頼がございましたら、お気軽にお問い合わせください。